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  • 2022.11.29 Tuesday
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【発信する情報を考える:::小売店ディスプレー編】

今回のテーマは小売店のディスプレーについてです。

ディスプレーに使われている商品が売れるまでには、

次のようなプロセスがあります。

お客様がディスプレーに目を向ける
    ↓
ディスプレーの内容が伝わる
    ↓
関心を持ったお客様が立ち止まる
    ↓
欲しくなったお客様は手に取ったり試着
したりして検討し、気に入れば購入する


 
ディスプレーはお客様に見てもらい、

飾った商品の内容が伝わって初めて

作った意味があります。


お客様に商品の内容が伝わって、

それが自分にとって関心があるものか、

お客様は瞬時に判断します。


判断できた次の段階で、関心のない人は通り過ぎ、

関心のある人は立ち止まり、ゆっくり見ることに

なります。


 
そもそもディスプレーで飾った商品を「伝える」

とは、どういうことでしょうか? 
 

私たちはつい、いろいろなアイテム、デザイン、

素材、色、コーディネートを見てもらいたい、

多くのものを見てもらいたいと思って

しまいます。


多くの情報を発信して、それがすべて伝わるのなら、

こんなによいことはありません。
 

しかし、実際には発信する情報が多くなればなる

ほど、受け取る側が必要とする時間が長くなります。

 

ある大型店での調査によると、移動中に人間が

ある1か所に目を向ける時間の平均は0.4秒、

立ち止まったときでも平均2秒だそうです。

自動販売機で飲料水を選ぶ時間は2〜4秒だそうで、

人間が目を向ける時間はいかに短いかが分かります。

 

つまり、目を向ける一瞬で伝わらないのなら、

いくらたくさんの情報を発信しても

受け取ってもらえないということです。


「内容を一瞬で伝える」ためには

「一瞬で理解できる内容でなければ伝わらない」

ということです。


ディスプレーの内容を一瞬で伝えるためには、

あれもこれもと欲張らないことがポイントです。


つい欲張ってしまった悪い例、

基本原則を知らないとこうなるという悪い例を

下記でご覧ください。

改善後もご覧になれます。
 

悪い例は伝わらないだけでなく

ごちゃごちゃ感を醸し出し

イメージダウンの要因にもなります。



つい欲張ってしまった悪い例と改善後

http://showandtell.buymesong.com/beaf/store/grocery-1/


基本原則を知らずに作った悪い例と改善後

http://showandtell.buymesong.com/beaf/store/bath/


【ギフトプロモーションでの絞り方  その2】

ギフト当日から直前の数日間はテーマを「価格」

で絞ります。

なぜなら購入する人の関心が最も高い要素が

「価格」だからです。




最も売れる価格が3000円ならば、

直前にまとめるテーマは「価格3000円」

にします。


そうすることにより、予算が合うお客様に

そこで立ち止まってもらい、

予算に該当する商品を比較検討してもらう

ことが可能になります。


予算3000円の方はこちら、

5000円の方はこちら、など

価格別にまとめることにより、

選ぶ時に動き回らずにすみ、

限られたスペースの中で比較検討できるのです。




ディスプレーなどに引き寄せられながら

店内を歩き回るのは、

「何かめぼしい物がないかしら」と、

まだ期待感に胸を膨らませている時間です。




ですが、比較検討の時点で歩き回らなくては

ならないとなると、そのうち面倒になって

買うことをやめてしまいます。




狭いスペースの中で比較検討できるようにする

ことは、心地良い売り場づくりの要素の一つです。



一度陳列したら、最終日まで変えずに

そのままイベント当日を迎えることが

できればお店としては楽ですが、

来店頻度の高いお客様はいつも同じ情報を見る

ことになります。




それでは再来店したいという気持ちが起きません。

当日までのプロモーションを計画的に変更したり

することで、他店との差別化が図られます。

【ギフトプロモーションでの絞り方 その1】

クリスマスが1週間後に迫ってきました。

イベントの時期には、通路に面した売り場の前面で

エンド什器やテーブルを使用して、

ギフト箱に入った商品を並べて見せたりします。


どのお店でもこの時「ギフト」というテーマで

見せていますが、ごちゃごちゃした印象の見せ方を

しているお店が多く見受けられます。




そうなる原因は、隙間なく商品を並べていることと、

テーマを絞り込んでいないことです。




この時期、「ギフト」という大きなテーマは

売り場全体では発信され、既にお客様に認知

されているわけです。


ここではさらに細かいテーマを打ち出すことが

必要なのですが、そこまでできていないお店が

多いのです。




実際にプレゼントを選んでいる時には

あまり意識しないかもしれませんが、

ごちゃごちゃしていると目当てのものが

なかなか見つからず、探す時間が長くなります。




そうなると「また今度にしよう」とか、

「他のお店を見てみよう」と思ってしまいます。

みなさんもそのような経験があるのでは

ないでしょうか。




例えば、今の時期は「クリスマスギフト」

だけではテーマが大きすぎます。


「クリスマスギフト好適品・価格は3000円

・アイテムはエプロン・素材は綿・ブランドは

○○・色はピンク」などと、

もっとテーマを絞るようにします。


こうして絞り込んだ情報を新たに加えることで、

立ち止まるお客様を増やします。




今日から1週間はピンク色の商品だけを並べる、

次の週は花柄だけを並べる、

その次の週は3000円の商品でまとめるなど、

絞り込む情報を変えて展開します。


 

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